新機能開発ってどう進めてるの?

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はじめに

初めまして、12月にPdM(プロダクトマネージャー)として入社した加藤です。

 

現在ANDPADチームの一員として、新機能の開発に従事しています。

PdMとしてはせっかく作った機能があまり使って貰えない...という事態は避けたいものですし、かといって開発に無限の時間・リソースを割ける訳でもない...。
そんな中で、どうしたらスピード感を持ちつつ良い機能が作れるのかを日々チームメンバーと共に考えています。

 

建設業界未経験(IT業界出身)かつSaaSサービスのPdMとしてもまだまだ勉強中の身なのですが、実際にどんな感じで進めてるの?という部分を簡単にお伝えできたらと思います。

とりあえず作るの前に

ANDPADは建築・建設現場向けに特化したツールであるため、新しい機能を追加開発するにあたっても「業界で働く方々が、真に必要としているものを作るという意識」を手放さない事が大切です。

書くと当たり前な事に思えますが、意外と難しいなと感じます。特に私のような業界未経験の身だと機能的なアイデアが先行しがちです。

何となくで作ってしまう=失敗パターン...の轍を踏まないためにも、まずはリーンキャンバスを使い、作ろうとしているプロダクトのターゲット/課題/価値/ソリューションが一貫性を持っているかを整理しました。

  • ターゲットとなるセグメント(事業規模や拠点数はどのくらいか、新築なのかリフォームなのか、注文住宅なのか分譲住宅なのか...)はどこか?ユーザーはどのような人(現場監督、営業、設計士...)か?
  • その人は日々の業務で具体的にどのような課題(ペイン)を感じているのか?
  • 課題に対して、ANDPADとしてどのような価値を提案できるか?
  • 価値を実現するソリューション(機能)は何か?

リーンキャンバスについてはこちらで詳しく紹介されています。

media.bizmake.jp

設定した仮説はエンジニアを含むチームメンバー全員で確認し、認識をそろえることも大切な要素だと思います。

ユーザーの声をきく

ユーザーの解像度が低いままでは、どんなに良いプランを描いても顧客ニーズと開発するプロダクトが乖離しかねません。

そのため、リーンキャンバスで設定・整理した仮説が本当に合っているのか?を、実際のターゲット層となる方にプロダクトインタビューを重ねました。

インタビューをするにあたっては一旦仮説に基づいてプロトタイプ(UIイメージが伝わるワイヤーフレーム、モック)を作成し、極力具体的なイメージをお見せするようにしています。

実物を開発する前にユーザーのリアルな反応やフィードバックが得られますし、もしこの段階で仮説がズレていた場合は随時修正していきます。

 

プロダクトインタビューの手法や観点については、こちらの書籍を参考にしています。

www.nikkeibp.co.jp

 誰が見ても分かる言葉に翻訳する

 仮説設定についてもインタビュー内容についても同様ですが、情報を整理する際はとにかく誰が見ても分かる言葉や表現を選ぶことを意識しています。

PdMの性質上、社内外あらゆる役割・属性の方々から情報を集め・整理し・展開しなければなりません。情報源も展開先も多様です。

ただ小さいチームで動いていると、どうしても「共通の文脈をあらかじめ理解している」前提で話が進んでしまいがちです。

その後の認識のズレを正す手間も時間も積み重なると大きな負担になるので、地味かつ至極当たり前のことですが、PdMとして極力コミュニケーションコストを下げるためにできることを実践しています。

  • 書き手の独りよがりな表現を使わない
  • 極力、図で表す(言葉よりコミュニケーションのずれが少なくて済む)
  • ユーザーが読んでも営業マンが読んでもエンジニアが読んでも同じ意味にとれる表現を選択する
  • 曖昧な言葉はできるだけチーム内で意識を合わせる

 

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます!
オクトでは一緒に働く方募集しております。よろしければこちらも是非ご覧ください。

engineer.88oct.co.jp